[熊野古道] 中辺路ウォーキングに行こう!

年末、妻と共に「那智勝浦のホテル浦島」に行ったのですが、地図を見ていて気がつきました。

那智勝浦って熊野古道に近いじゃないか!

熊野古道といえば2004年に世界遺産に指定されて一大ブームになったウォーキングコース(っていうか、参拝のための道だけどw)。これはこの機会に歩いてみたい!

というわけで、そうだ。熊野古道行こう♪

熊野古道中辺路へのアクセスは?

熊野古道は熊野三山(熊野本宮大社、熊野速玉大社、熊野那智大社)へと通じる参詣道の総称で、以下の5つのコースがあります

  • 紀伊路(渡辺津-田辺)
  • 小辺路(高野山-熊野三山)
  • 中辺路(田辺-熊野三山)
  • 大辺路(田辺-串本-熊野三山)
  • 伊勢路(伊勢神宮-熊野三山)

今回ウォーキングするのは、熊野本宮大社へ至るコースの中で7世紀以降の正式ルートとされ最も利用者が多かったという中辺路(なかへち)。田辺から紀伊半島を横断して熊野本宮へと至るルートです。

といってももちろん全コースを歩くのは無理。
そこで電車で田辺まで移動し、そこからバスに乗って1日で歩けそうな距離(熊野本宮大社の20kmくらい手前)まで移動してから歩き始めようかと。

田辺から熊野方面へは龍神バスで登るのですが、時刻表を見ると驚くほど本数が少ない!しかも乗り継ぎが悪く朝一番に単身赴任先を出発しても歩き始めるのは11時過ぎになっちゃう・・・

しかたない前泊だ!
というわけで田辺駅周辺で見つけた激安ホテル「ビジネスホテル ホワイト」を予約

激安ホテルだけあって建物や設備はボロく駅からは少々遠かったのですが、おにぎりと卵、味噌汁の朝食付きで1泊4000円というのはかなり安かった(笑)

龍神バスの始発は6:31
年末だし世界遺産だし混んでたら大変~、というわけで20分ほど早く田野辺駅のバス停にやってきたのですが・・・

誰一人客がいないよ(汗)

時間が余って暇なので駅周辺を散歩していたら、弁慶の銅像を発見。知らなかったのですが田辺市が生誕の地だとか。そして駅前にひっそりと建つ熊野古道のシンボル「牛馬童子」の木造

結局バスに乗ったのは僕と年配の男性の二人だけ~
平日とはいえ年末だし空き過ぎじゃないかと思って運転手さんに聞いてみたところ、最近は熊野古道ブームも去って休日でもかなり空いているとのこと。

熊野古道を歩くなら今がチャンスだ(笑)
(春や秋はもうちょっと人が多いそうです。)

で、龍神バスに揺られること1時間強、地図上で計算すると熊野本宮から20kmくらいの距離にある小広峠に到着~

田辺から小広峠までは国道と熊野古道が併走しているのでもっと手前から歩くことも出来るのですが、普段山歩きをしていない身としては20kmくらいが限界と判断。また、これより先に行くと国道と熊野古道が離れてしまいうためこの場所をスタート地点としました。

ちなみに、熊野古道ウォーキングコースとして良く出てくる発心門王子は熊野本宮からの距離が7kmと近いので、あまり歩きたくないけど熊野古道を体感してみたいという方はこちらからのスタートも良いと思います。

バス停から山の中に向かって歩くこと400m。
ついに出会いました「熊野古道」!

ここから発心門王子までは国道と離れたところを歩くのでエスケープできる公共交通機関はありません。ゴールまでひたすら自力で歩き続けるのみ!!

キレイに枝打ちされた杉林の中をゆっくりと一歩ずつ登っていきます。
周囲を歩いている人もほとんどいなくてとても静か~

森の清浄な空気を吸い込みつつ・・・、と行きたいところですが、上り坂はいきなりハードでありそれどころではありません(笑)

いきなりの激坂をしばらく登って行くと熊瀬川王子に到着。

「王子」というのは、熊野古道沿いにある神社の内で参詣者の手助けをした修験者達が組織した神社群で、熊野の神様の御子神を祀り熊野本宮の遥拝所(離れた場所から拝むための場所)的役割を担っていたとされています。

最盛期は100箇所近い「王子」が有ったとされていますが、現存するものは少なくほとんどは上記のように「かつてここにあった」という碑が残されているだけです。

と、文章で書くとなんだか難しいのですが、ある程度等間隔で設置されていたという話だし、道標とか一里塚的に考えながら追いかけていけばいいのではないかなと♪

熊瀬川王子を出発し一旦軽く下りますが、再び「わらじ峠」に向かう急な登り坂(熊瀬坂)になります。

と、坂を登っている最中に一里塚後を発見。
案内看板によると昔の道で和歌山からここまで28里(112km)であったとのこと。

何とか坂を登り切って写真右のわらじ峠(標高592m)に到着~

わらじ峠から先は、これまでの急な登りの反対で、かなり急な下り坂になります。
しばらく坂を下っていくと川のせせらぎが聞こえてきて、どうやら谷底を川が流れているらしいことが分かります。

谷底を流れていたのは「熊瀬川」。
熊瀬川に架かる橋を渡ったところにある案内看板によると、かつてここに「仲人茶屋」という休憩所があったとされ、今下ってきた坂が「女坂(めざか)」、これから登る坂が「男坂(おざか)」であることから「仲人茶屋」と呼ばれたとか。

続いて登るのが「男坂(おざか)」
名前の通り男らしくガッツリと登ります。っていうかさっき下ってきた「女坂(めざか)」も相当な坂だったけど(笑)

っと、この辺りで坂登りにも慣れてきて景色を楽しむ余裕が出てきた。
熊野古道、ホントキレイに整備されています。そして古道にはところどころに石が敷き詰められており、この石に苔が生してて非常に良い感じ♪

だいぶん登ってきたのか周囲の景色が開けてきました。
周りの山々が眼下に見えるようになってますね~。

一歩一歩坂を登って景色が開けたところに出たときの感動は登山ならでは!

やっとの事で登り切って岩上峠に到着。
岩上峠には岩上王子跡があります。コース上の峠の部分に案内看板があるのですが、その奥を登った一段高いところに「岩上王子跡」の碑があるのできっちり見ていきましょう!

そして再び急な下り。
スタートからここまで二つの大きな峠を越えてきましたが、それぞれ急なアップダウンで脚にダメージが蓄積します。

坂をしばらく下ると景色が開けて林道と交差。
王子製紙社有林と書かれた看板を見ながら林道を右に進むと、再び左手に分かれていく熊野古道が見えてきます。

なんて書いてあるのか分からないけど小さな碑を発見。結構新しいお供え物が大事にされていることを伺わせます。

この鬱蒼とした切り通しの雰囲気、いいですよね~

なんとなく坂が緩やかになったかな?
と思ったら小さな沢音が聞こえてきた!熊野古道沿いのアチコチに湧水がありそれらを集めて湯川川になっていきます。

ここから湯川王子までしばらくの間は川沿いをゆったりと歩くことが出来ます。
これまでのアップダウンが嘘のように穏やかな道。

京都の芸者「おぎん」が二人組みの追いはぎに襲われて命を落としたことを哀れんで建てられたという「おぎん地蔵」

しばし川沿いの風景を楽しみながら歩いて行きます。
すると、和歌山から29里の一里塚。一里は3.9kmですから結構歩いてきた気がしますね。

湯川川に掛かる木造の橋。大きな石積みの橋台が素敵だ。
熊野古道はこの橋を渡って湯川川と離れていきますが、ちょっとその前に寄り道していきます。

先ほどの橋からちょっと外れたところにあるのが蛇形地蔵。
かつては岩上峠にあったそうですが、明治22年の大水害の時に岩上峠から不思議な音が聞こえて村人が避難して助かったことからこの場所に祀られているとのこと

蛇形地蔵の名前は、お地蔵様の後ろにある海草の化石が蛇の鱗のようにみえるということからだそうです。そういわれてみれば蛇っぽい。

蛇形地蔵のそばには木造の公衆トイレがあるのですが、外観とは裏腹に中はキレイに清掃されトイレットペーパーまで完備の好待遇♪

再び熊野古道に戻って先ほどの橋を渡ります。
古道は湯川川の支流沿いに上流へ向かいますが、その途中には廃墟っぽい建物や湯川一族の墓などがあったりします。

そして湯川王子に到着。
この場所は戦国時代に紀南に勢力を奮った湯川一族発祥の地だそうです。

湯川王子は、九十九王子のうちでも比較的格式の高い准五体王子で道湯川の氏神として祀られています。そういえば他と違ってちゃんと祠があるなぁと思ったのですが、この祠は昭和58年に再建されたものだそうです。

湯川王子から先は再び激烈な登り!
三越峠まで一気に登りますよ~

いや~、登った登った・・・
中世の頃、三越峠には関所があって関銭を徴収していたとされ、また、江戸時代にはこの辺りに茶店もあったとか。

現在の三越峠にはちょっとした関所門と立派な休憩所、公衆電話などが整備されています。

三越峠から次の猪鼻王子までは長い下り坂。
こちらは比較的緩やかに下っていくので楽しい山歩きコースとなります。

いや~、ウォーキング的にはこれくらいの斜面がありがたい(笑)

森林を管理する人が変わったのか、最初のことに比べると山の手入れが行き届いていない感じに。そして周囲には打ち捨てられた輪業の施設と思われる物がチラホラと目に付いてきます。

しばらく山道を下っていくと、幅広な林道に到着。
どうやらかつての古道ルートが現役の林道として活躍しているようです。

途中に湧き水があるので水分補給しつつ進んで行くと、右手に案内看板があり音無川沿いを歩く脇道に入る形となります。

音無川沿いをのんびりとウォーキング♪

川沿いをしばらく歩いて行くと赤城越ルートとの分岐点に到着。
ここを右に進むと湯の峰温泉経由で熊野本宮大社に行けるのですが、今回は一般的なルートである発心門王子へ向かいます。

赤城越ルートとの分岐点を過ぎてすぐのところにある船玉神社。
この他にいくつかのお社が合祀されていました。

そのまま幅広な林道を歩いて行き、案内看板に従って脇道を入ったところにあるのが猪鼻王子です。

猪鼻王子のそばにある案内看板には「ここから上り下りを繰り返しながら高度を下げ・・・」と書いてあり、あぁ、ここから先はラクチンなのね~、と勘違いしますが修行の道である熊野古道はそんなに甘くはありません(笑)

再び幅広な林道に戻ってのんびり歩いていたのですが・・・
発心門王子に向かう激烈な登り坂が登場!?

「上り下りを繰り返し」の部分が主だったか・・・
それにしても小広峠から熊野本宮大社への道のりはまだ半分強だというのに、もう十分にやり遂げたような気持ちなのは何故だ(笑)

そんなことを考えつつ坂を登り切ったら発心門王子に到着です。

コメント入力欄

この記事に関するコメント、追加情報を教えてください






熊野古道をヤフオクで探す

ヤフーオークションで「熊野古道」の出品状況をリアルタイム検索中

熊野古道を通販で購入

「熊野古道」を激安・最安値で購入できるショップランキング

リンク集

いろいろリンク集