[熊野古道] 那智勝浦から熊野那智大社へ!

これまで熊野三山の内、二つを制覇してきました。

残すところは熊野古道の終着点であり国生みの女神「夫須美大神(ふすみのおおかみ)=イザナミノミコト」を主祭神とする熊野那智大社のみとなりました。

熊野那智大社は、JR那智駅から西へ向かい那智山をひたすら登った場所にあるので、JR那智駅から熊野古道を歩いてアクセスしたいと思います。

JR那智駅に併設している丹敷の湯
熊野古道を歩ききった後、ここで汗を流して帰るというのもアリだなぁ

今回の旅では「勝浦のホテル浦島」に宿泊しているのでこちらの温泉に寄ることはなかったのですが、熊野那智大社からはJR那智駅行きのバスが出ているので、三山制覇の後こちらに戻るというのは結構良いコースだと思います。

JR那智駅から国道42号線を挟んだ反対側すぐのところにあるのが浜の宮王子と補陀洛山寺(ふだらくさんじ)です。

補陀洛とは、古代サンスクリット語で観音浄土を意味する「ポータラカ」のことで、平安時代から江戸時代にかけて人々が観音浄土である補陀洛山へと小船で那智の浜から旅立った宗教儀礼「補陀洛渡海」で知られる寺。

写真左が補陀洛山寺(ふだらくさんじ)
写真右が境内にある補陀洛渡海出たという渡海船を復元したもの、結構小さい

この儀式、生きたまま小さな船に入り外から扉を釘で固定された状態で海に漂流するという凄まじいもので、補陀洛渡海に出た人々がその後どうなったのかという記録は残っていないというのがなんとも・・・。これで観世音菩薩が住む世界に行けるとか言い出した宗教ってけっこう罪だよなぁと。

16世紀後半には、金光坊という僧が渡海に出たものの途中で屋形から脱出して付近の島に上陸してしまい、そこで捕らえられて再び海に投げ込まれるという事件が起こったというからコレもまだ凄い話で(汗)

初っ端からディープな宗教話溢れる熊野那智大社ですが、その後の道のりは快晴の青空の下、緑の山々を見ながらさわやかに進んで行きます。

補陀洛山寺を出発し、県道46&43号線を歩きます。
若干車通りが激しい道で、一部歩道がない場所もあったりするので注意が必要

案内の文字が消えかけていてなんだか分からないのですが、途中にはかなり古いと思われる石碑がチラホラ。

県道46号は那智川がつっくった谷を川と平行して登って行きます。
このまま県道歩きだと熊野古道としてはあまり面白くないのですが、途中「那智天然温泉公園」を過ぎた牧野野の集落付近で右折し、住宅街の細道から山道に突入していくので心配有りません。

この景色、素晴らしいですよね~
バスツアーなどで熊野古道に来ると、この辺りの景色は飛ばしていきなりバスで熊野那智大社に登っちゃうので、非常にもったいないと思うんですよ。

ブームが去った熊野古道は、我々の他に歩く人もいなくてとても静かでした・・・

良い感じに苔生した岩や湧き水で出来た湿地帯を眺めながら緩やかに登って行きます。

杉林が竹林に変わり、太くて立派な竹林をのが目ながら歩いて行くと、ちょっと景色が開けた広場に行き着きます。ここのあるのが「尼将軍供養塔」

尼将軍とは源頼朝の妻北条政子のことですが、頼朝夫妻は熊野信仰も厚く、寺社の建立もしていたことから建てられたものだそうです。

尼将軍供養塔から5分くらい山道を歩くと、山の反対側に出て一気に展望が開けます。どうやら「ふだらく霊園」という墓地の中に出たらしく熊野古道は霊園内を突っ切る形で続いています。

園内には、源頼朝の死語に植えられたという柿の古木や尼将軍に仕え北条政子の廟所を護った人々の墓などがあります。

あ、ちなみに、大門坂からの石段を除くと、古道っぽい山道を歩くのはここで終了となります。山道の風景をガッツリ楽しむなら昨日僕が歩いた小広峠の手前にある滝尻王子から発心門王子まで歩くのが気合い十分で良いかもしれません。

ふだらく霊園から大門坂入口までは民家の間を歩く旧道っぽい道になります。
車通りが激しい県道46号の一本裏道に当たるので、人も車も少なくて気持ちよく歩くことが出来ます。

体に不安・不調がある人が小石に穴を開け格子に結びつけると御利益があるという「千代野薬師」

どんどん歩いて行くと市野々小学校の手前で市野々王子を発見。
綺麗な水が流れる掘り割りが廻してある祠が残されています。

キレイな赤色に染まったモミジ。
既に真冬だけど秋を感じる。紀伊半島も南側に来ると結構暖かいのかもしれませんね。

先ほどの市野々王子が元々あった場所と言われる「お杉社」。
境内には天照大神が姿を現したという影向石があります。

那智川の狭い谷間に田んぼや畑が続いている風景。
こんな場所を耕したりするのは大変だろうなぁとおもうけど、眺める景色としては、これぞ日本の農村って感じ。

このまま集落の間を登って行くと一旦県道46号線と交差し、いよいよ、熊野那智大社の大門坂に到着します。

コメント入力欄

この記事に関するコメント、追加情報を教えてください






リンク集

いろいろリンク集